ラフティングを行うにあたって、ボートから川に落ちたり、ひっくり返ったりするのですか?という質問を頂くことがあります。ラフティングは、自然を相手に行うスポーツのため、まれにボートから乗っている人が落ちてしまったり、ボート自体がひっくり返り川の中に投げ出されることもあります。
下る川によって難易度が変わるので、落ちる確率は大きく変わるので一概には言えませんが、可能性としてはそれほど多くはありません。但し、油断していると落ちてしまう場合もあるので、しっかりボートのスオートと呼ばれる部分に足を固定したり、激流の中ではインストラクターの指示に従い、ボートに張り巡らされているロープに捕まったり、ボートの中にしゃがんだりしてください。
もしボートから落ちてしまった場合の対処法について詳しく解説します。
●目次
ラフティングはゴムボートで激流を下っていくアウトドアスポーツです。ボートには、シートベルトはついていません。
そのため、意図していなくてもボートから落ちてしまうことがあります。ボートが岩に当たった時の衝撃や大きな波の上を通過したときの揺れで落ちる場合があります。
もしもラフティング中に落ちたら、安全のため守って頂くことや事前に身に付けておくべき知識についてまとめました。
ボートから川に落ちてしまった時、一番求められるのは「落ち着くこと」です。
ツアー参加者には全員必ずライフジャケットを着用していただきます。
これは泳ぐための装備ではなく、浮くためのものです。
ボートから落ちた人がまず取るべき行動は、泳ぐことではなく安全な体勢で浮くことです。
足を下流に向け水面まで上げた状態の安全姿勢で浮いて、川の流れに身を任せましょう。
ガイドがすぐに安全確認をし指示を出しますので、無事ボートに戻るために指示に従ってください。
激流中では、下流を向き足を水面近くまで上げた防御泳法(ディフェンシブスイム)通称:ラッコちゃんのポーズを行うことが必須です。
(写真では、両つま先がしっかり水面上に上がっているのがわかります)
その理由は、足を沈めているとフットエントラップメントに陥るリスクが高くなるからです。
フットエントラップメントとは、足が罠にかかってしまうという意味です。
すなわち、水面下に足を沈めた状態でいると、川底の岩と岩の隙間などに足が挟まってしまい、抜けなくなる場合があります。
足は岩に挟まり、上体は川の本流の力で流され、足が折れてしまったりと非常に危険なトラブルになってしまいます。
この状態を避けるために、水面近くまで足を上げます。
落ち着いて安全姿勢を取れば、ライフジャケットを着用しているので身体が自然と浮いてきます。
慌てず、浮くことに集中しましょう。
ボートから落ちた場合に適切な安全確保ができないと、大きなケガ等につながってしまうことがあります。
ラフティングツアー前にはリスクを認識するために参加承諾書へのご記入やガイドからの詳しい安全説明がありますので、正しくご理解いただいてからツアーに参加していただくようお願いします。
また、ラフティングの安全に関する項目をまとめた記事が以下にあります。
ご参照ください。