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株式会社ビックスマイルの社長宇山昭彦のブログ

深沈厚重(しんちんこうじゅう)

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こんにちは!ビックスマイルの宇山です。
ゴムボートを使った激流下り「ラフティング」の会社を営んでおります。
今回は、深沈厚重について述べます。
この言葉は、リーダー論として、中国の古典『呻吟語』で述べらている資質についてです。

深沈厚重は是れ第一等の資質
磊落豪雄は是れ第ニ等の資質
聡明才弁は是れ第三等の資質
 
漢字からして不確かでした。
 
順に
 
しんちんこうじゅう
らいらくごうゆう
そうめいさいべん
 
辞書を調べてみると意味は、
 
(深沈厚重)
 
どっしりとして重みがあり、落ち着いていて動じないこと。寛容でいてかつ、威容も持ち合わせている様。くだらないことには心を動かされない、確固とした己の信念を持ち合わせている姿を示す。
 
(磊落豪雄)
 
型にはまらない、細かいことに拘らず、度量が大きい様
 
(聡明才弁)
 
頭脳明晰で才があり、弁が立つ様。
 
自らをふりかえってみると、細かいことに気を奪われていて、心を動かされていました。確固とした信念を持ち、それにそって進んで行くことこそ重要だと確認出来ました。
 
知識を身に付ける勉強に比重をおき、信念を形成する、またくだらないことに心を動かされないようにするために努力勉強することが少ないように感じます。
 
また人を見るときも、聡明弁才さに気をとらわれて、深沈重厚さを慮ることが少ないこと反省です。

今後は、深沈重厚について常に意識して、それを培うように日々のラフティングツアーの経営また生活を行っていこうと思います。
 
なお『呻吟語』は、呂新吾 (ろしんご)によって書かれた書で、人間関係、仕事の進め方、発想の転換、人の育て方、リーダーの条件、心の持ち方、自分の磨き方などが記載された書物です。
 
呂新吾は、1536年ー1618年に生き、別名 呂坤(りょこん)と呼ばれます。中国の明の時代の後半の衰退期にあたります、日本で言えば、豊臣秀吉や徳川家康の時代です。秀吉が文禄・慶長の役で朝鮮に出兵し、明を支配下にしようとした16世紀における世界最大規模の戦いの時です。
 
明は、この戦費により深刻な財政難に見舞われ傾国の原因になったと言われています。
 
このような背景の中で書かれたのが『呻吟語』です。
 
『呻吟語』は、大塩平八郎の愛読書であり、平八郎を陽明学に導く契機にもなりました。
 
安岡正篤さんの『呻吟語を読む』や稲盛和夫さんのお話しにも『深沈厚重』が述べられており、この言葉の意味することを読み解くことが出来ます。
 
参考まで。
 
 

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